日経マネーの2017年6月号に「10倍株大研究」という記事が載っていたので紹介します。
10倍株とは?
10倍株とは「テンバガー」と呼ばれていて、言葉の通り株価が10倍になる株の事です。
今回の特集の定義では、
「2000年以降の最安値と10年以降の最高値の差が10倍以上」
と、テンバガー(10倍株)を定義しているそうです。
10倍株の6つの条件
テンバガー(10倍株)の条件は、主に下記の6つあります。
1)サービス業に多い
2)時価総額は100億以下が多い
3)ジャスダックに上場している
4)最高値が最安値の5倍程度
5)最安値から最高値までの期間が5年以内
6)業績が増益基調を保っている
テンバガー(10倍株)の特徴
1)サービス業に多い
テンバガー(10倍株)はサービス業に多く、特にIT・ネット系が多くなっています。
また、IT関連以外では、人材、外食産業の順に多くなっているそうです。
2)時価総額は100億以下が多い
最安時の時価総額は10~50億未満が多く、その次は10億未満が多くなっています。
全体では、時価総額の100億円以下が、テンバガー(10倍株)になった株の80%以上を占めているとの事です。
3)ジャスダックに上場している
テンバガー(10倍株)で一番多いのはジャスダック市場へ上場している会社で、その次に多いのは東証一部だそうです。
特に面白いのは、テンバガー(10倍株)のうち市場変更銘柄は202銘柄あって、そのうち東証1部への昇格は161銘柄(市場変更全体の80%)だそうです。
なので統計的に言うと、東証一部への市場変更(昇格)した銘柄は、テンバガー(10倍株)になる可能性が高いということです。
これはイメージしやすいですね。
東証1部銘柄になると、機関投資家などが積極的に購入するので、株価は上がりやすくなります。
なので、株価が上がりやすい傾向があります。
4)最高値が最安値の5倍程度
これは目安ですが、最高値が最安値の5倍程度であれば、まだ購入しても十分利益が狙える範疇とのことです。
5)最安値から最高値までの期間が5年以内
テンバガー(10倍株)の特徴として、最安値から最高値までの期間が5年以内というものがあります。
株はいつから、何がきっかけで上がり始めるか分からないので、最長で5年ほど待つ必要がありますが、それでも資金が10倍になるのであれば十分元の取れる投資になると思います。
6)業績が増益基調を保っている
業績が増益基調でないと購入されにくいので、これは大前提だと思います。
まとめ
これらの特徴をまとめると、
サービス業(特にIT関連)で、時価総額が100億以下、ジャスダックに上場していて、増益傾向にある会社
は、テンバガー(10倍株)になりやすいという事だと思います。
実際にはこんなに簡単に定義できないと思いますが、購入検討する際に購入理由の一つとして検討しても良いと思います。