今日(2018年2月10日)は「今週の株価下落で、大きく株価を下げている銘柄の共通点」を紹介します。
大きく株価を下げている銘柄の共通点
今週(2月5日~9日)の5日間で、終値ベースで2,000円近く下げ、多くの個人投資家に大打撃を与えました。(私も、そのうちの一人ですが・・・)
一部ニュースによると「自動取引が株安を増幅させた」というニュースが流れていますが、その株価の下落も起業によって大きく差が出ています。
その企業の業績が良ければ下げ幅は小さく、業績がそれほど良くない企業は下げ幅が大きいのだと思っていましたが、日経Quickにその原因について書かれた記事がありました。
日経Quickの記事によると、「信用取引による損失が膨らんだ個人投資家が持ち高解消の売りを出し、相場の下落を加速させているとの見方が出ている。」との事です。
なるほど。
信用買いが多ければ、株価の急落が起こると大きな損失を抱える前に株を売却し、投げ売りになりやすいため、信用買いの残高が多い銘柄の方が株価が下がりやすいのは納得です。
東京証券取引所のデータによると、前々週である2018年1月26日時点の信用取引の買い残高(東京・名古屋2市場、制度信用と一般信用の合計)は、3兆2,921億円と2015年9月以来の残高の多さだったでそうです。
日経Quickの記事では、信用買いの残高ではなく、信用倍率(=信用買いの残高と、信用売りをしている残高の比率)が高い銘柄が平均下落率よりも大きく下げているとなっていました。
その記事に書かれていた信用倍率の高い銘柄の上位10位までは下記になります。
信用倍率の高い銘柄上位10位の6日午前の株価下落率
順位 | 銘柄 | 信用倍率(倍) | 株価下落率(%) |
1 | ユニチカ(3103) | 44.4 | 8% |
2 | ディーエヌエ(2432) | 25.4 | 6.4% |
3 | 日ハム(2282) | 17.4 | 5% |
4 | KDDI(9433) | 16.8 | 4.3% |
5 | ソニー(6758) | 14.2 | 4.8% |
6 | JT(2914) | 13.8 | 3.3% |
7 | 富士通(6702) | 13.5 | 4.6% |
8 | 日本郵政(6178) | 13.3 | 2.9% |
9 | SUBARU(7270) | 13.1 | 2.3% |
10 | マツダ(7261) | 12.6 | 3.7% |

このTOP10のうち、私の持っている株が3銘柄あります・・・

それはお気の毒さま。
でも、6日の日経平均の下落率が5.3%で、一番信用倍率が高いユニチカが8%安、ディーエヌエが6.4%安と平均下落率を上回っているけれど、3位以下は軒並み平均下落率を下回っているので、信用倍率が高いから下落しやすいという理論は、ちょっと説得力に欠けるわね。

でも麗香さん、
日ハムやKDDIなど、信用倍率の高い上位20銘柄のうち7銘柄が過去1年間の安値を更新したそうなので、信用倍率が高い銘柄が値下がりしやすいという理論も、あながち的外れではないのかもしれませんよ。

それなら今後投資銘柄を決める際には、信用倍率についてもチェックした方が良さそうね。