投資をする時に重要な心構えは、大きく分けて3つあります。
それは下記の3つです。
1)長期的な生き残りを最優先する
2)自己資金の着実な増大
3)高い利益を上げる
それでは1つずつ見ていきましょう。
長期的な生き残りを最優先する
世界的に有名な投資家ジョージ・ソロスの言葉で、
「まずは生き残れ。儲けるのはそこからだ。」
というものがあります。
株価の急激な下落などで致命的な損失を受けてしまうと市場から強制的に退場させられ、その後の絶好のチャンスの時に指をくわえて眺めるだけになってしまいます。
まずは生き残る。
そのために必要なのは下記の5つです。
1)一気に全額購入しない
2)卵は1つのカゴに盛らない
3)余剰資金で投資する
4)レバレッジをかけすぎない(信用取引しない)
5)損切りを徹底する
チャンスは生き残る限り訪れます。
チャンスの時に資金がないのは悲しすぎるので、まずは生き残ることを最優先事項として投資をすることが重要です。
自己資金の着実な増大
自己資金を着実に増大させるには、チャンスを見極める事が必要です。
投資は突き詰めていうと、
「どの銘柄を、いつ買うか?」
に集約されます。
投資を始めると、すぐに何かの株を購入したくなり、常に何かの銘柄を所有しておきたくなります。
いわゆる「ポジポジ病」と呼ばれるものです。
※常にポジションを持っておきたいという心理状態
しかし、
「マーケットは永続するので、購入するのは今でなくてもよい」
と考え、「今すぐ買いたい!」という欲望に勝つことが必要です。
つまり、自分の感情をコントロール(自制)して、衝動的な投資は絶対にしない事が非常に重要です。
高い利益を上げる
継続して統制で成功するには、高い利益を上げるを上げることが重要です。
これは当然だと思われるかもしれませんが、意味が若干違います。
トータルで高い利益を目指すだけでなく、1つの銘柄で最大限の利益を上げる事が投資で成功するための近道です。
投資の世界では勝率9割(投資した銘柄の9割が利益を出している状態)でも、トータルでマイナスになっていることが良くあります。
9割の銘柄で利益が出ているものの、不祥事などで大きく株価が下がった銘柄が損切りできずに、大きな含み損を抱えている、というケースです。
逆に言うと、「1勝9敗」でも損切りをしっかりして、1勝で大きく儲ければトータルでプラスになる事が出来ます。
2000年前後にあったITバブルの崩壊の時にあった実際の話ですが、ITバブルの崩壊を受けて、投資した先の9割近くの会社が倒産や事業規模の縮小をして大きな損失を出したのですが、Google 1社だけで損失を大きく上回る利益を上げたそうです。
株価が10倍になる株を「テンバガー」と言いますが、テンバガーの株を2倍になった時点で「儲かった!」と売却してしまうと、残り9倍の利益を逃すことになり、実質損したことと同じになります。
投資の要諦を一言で言うと、
「負けは小さく、勝ちは大きく」
という事です。
損切りを徹底して、利益の上がっている銘柄は最大限に伸ばす。
これが投資で成功するための秘訣です。