資産運用を始める前に読むべき本

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前田 和彦さんの著書『現役プライベート・バンカーの5年後にお金持ちになる資産運用』を読みましたので、そのポイント&サマリーです。 ※括弧内のコメントは、私のコメントです。

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■資産運用のポイント

資産運用を始めるにあたって、重要なのは下記の3つ。

1) 流動性を重視
2) 相場に左右されない効率的投資
3) 資産保全

■不動産投資について

不動産は相対取引で流動性が低く、長期的な上昇が見込めないと考えている

都市部での不動産価格上昇の原因
1) 海外ブランド店舗進出
2) 再開発・インフラ整備
3) マンションブーム
4) 不動産投資ブーム

・世界で起こったM6以上の地震の3割は日本で発生(=地形的リスクが高い)
・海外では不動産投資はリスクを伴うため、利回りが10%以下では割が合わないと考えられている(業者の薦めてくる物件の大半は、5~6%前後。しかも税金などを考慮しない表面利回りで。)
プロは「一点買い」はしない(ココ重要!)

■現預金

・まずは通貨ポートフォリオを作る
・円転換しないで使える通貨を選ぶ
・基本は円、ドル、ユーロ
・自分の将来設計を考えて、移住先の通貨も入れておく
・中国元はもう少し先になる→リスクの大きい国という認識を持つ
・日本円は普通預金に→流動性重視
・外貨は外貨建てMMFへ→余裕資金でMMFを買う

■債権(日本・海外)

・利付き債は償還時に20%の源泉徴収(※1)
・割引債は元本償還益になるが、満期前に売却すると途中売却のため、為替差益を含めて非課税(※2)
・グローバル債は流動性が高い
・格付けB以下の債券(ハイイールド債)は大統領選前がオススメ→選挙をにらんで景気を上向けるため
・ベトナム・中国・インドファンドに注目→しかしリスクは高い

■その他

・世界恐慌に強い「金」
・パーマネントトラベラー→日本は「属地主義」のため、海外移住すれば税金はかからない(※3)
・本当の相続対策は、子孫に金を貸して事業をさせる
・今世紀は「水と食料の世紀」
・投資は自分自身に対して行う


※1 利付き債(りつきさい)とは、1,000円で発行される5%の利付き債(1年もの)を購入する場合、1,000円で購入して1年後に満期を迎えた時に、1,050円を受け取る事のできる債権です。(この50円に20%の税金が掛かって、40円の利息になります)

※2 割引債(わりびきさい)とは、額面1,000円(1年もの)を購入する場合、例えば950円で購入して1年後に満期を迎えた時に、1,000円を受け取る事のできる債権です。(この50円に税金が掛かってきますが、満期前に売却すると為替差益を含めて非課税になります。なので、満期前に円安になっていた場合、購入時から売却時までの利息と、購入した時の「円」の価格との差額にかかるはずの税金が非課税になります)

※3 「パーマネントトラベラー」とは、定期的に移住を行い、その国々で税金の対象となる期間が来る前に次の国へ移動して、どこの国にも税金を払わない富裕層の事を言います。
「永遠の旅行者」という意味で、「パーマネントトラベラー」と呼ばれています。


感想とまとめ

割引債の非課税については知らなかったので参考になりました。

「金持ち父さん・貧乏父さん」のヒット以降、不動産投資は資産運用の一部になっていて、不動産投資を勧める本も多数出ています。

個人的な意見としては、今も不動産投資はやっていませんし、今後もやる予定はありません。(ただ、興味はあるので、勉強は続けていますが・・・)

その理由はこの本にも「プロは『一点買い』はしない」と書いてある通り、投資資金があまりにも大きく、最初の投資でつまづくと、その後の投資が一切できなくなるリスクがあるからです。

また、地震などの天災のリスクや家賃未回収のリスク、住人同士のトラブルや設備投資等、色々なトラブルが想定され、そのリスクを上回る魅力的な物件が少ないことも理由の一つです。

資産運用の本によっては、不動産投資を進めている本もあれば、否定的な本もあります。

あらゆる投資に手法、良い点も悪い点もあると思いますので、最終的には自分の投資スタンスと性格に合っているかどうかで決めるのが一番良いのではないかと思います。