世界一の投資家ウォーレン・バフェットの投資手法

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バフェットの投資手法

世界一の投資家ウォーレン・バフェットの投資手法は、以下の3つのポイントに集約できます。

1)長期投資

バフェットの投資手法は、「バイ・アンド・ホールド(Buy and Hold)」の長期保有が基本で、売却するときは利益確定の売りなどではなく、業界全体や企業の体質から利益が継続しないとの判断の時に売却しています。

バフェットは「株を買うときは、会社全体を買うような気持ちで」との考えで、長期的に価値が上がると信じられる企業にだけ投資します。
短期的な市場の変動に左右されず、企業の本質的な価値に基づいて投資を行い、数十年~永久にわたって保有することを基本としています。

「10年以上保有する気がないなら、たとえ10分間でも保有することを考えない方が良い」
「キリスト教徒の結婚ような投資をしなさい。その株と一生添い遂げるつもりで」

などの名言もある通り、バフェットの投資手法で一番特徴的なのが「長期投資」です。

2)企業の競争優位性

次にバフェットの投資手法の特徴として、長期的に利益を維持できる競争優位性を持つ企業を選ぶ点が挙げられます。

競争優位性とは、ブランド力、規模の経済、ネットワーク効果や特許など、他社が容易に模倣できない特性を持つ企業に重点を置いています。

バフェットが保有している企業で有名なのは、飲料メーカーのコカ・コーラ、菓子メーカーのシーズキャンディー、食品メーカーのクラフト・ハインツ、カード会社のアメリカン・エキスプレスなど、業界上位のシェアを持つ企業や、すぐにイメージが浮かぶブランド力のある企業が多いです。

他にはカミソリで有名なジレット社があります。
ジレット社は、製品(カミソリ本体)を安価に提供し、消耗品(替刃)を継続的に販売することで安定した利益を獲得するビジネスモデルです。
バフェットは「今こうしている時間も、25億人(発言当時)の男性のヒゲが少しずつ伸びている。そう考えると安らかな眠りにつける」と言っているように、安定した市場のある企業を好んで投資しています。

ちなみにジレット社の現在は、P&G社に2005年に買収され、現在はP&Gの1ブランドとして存続し続けています。

3)合理的な価格での購入

バフェットの投資手法の3番目の特徴として、価値に対して割安と判断される価格でのみ投資を行う点が挙げられます。

バフェットは「安全域」を重視し、企業の価値が株価を大きく上回ると確信できる場合にのみ株式を購入します。
たとえ優良な企業でも、株価が価値を上回っている間は、どれだけ手元資金が潤沢にあっても購入する事はありません。

現在(2024年8月時点)のバークシャー・ハサウェイ社の現金保有額は2,769億ドル(約40兆5,700億円)もの高額になっていますが、近年の株価の高騰ぶりから新たな巨額投資は行っておらず、虎視眈々と株価が下がるのを待っています。

その他ポイント

またこの3点以外にも「わかりやすい事業を行っていること」という点も、バフェットは重要視しています。
上記に挙げたコカ・コーラ、シーズキャンディー、クラフト・ハインツ、アメリカン・エキスプレスも、わかりやすい事業(=シンプルなビジネスモデル)企業の一例です。

2000年前後のITバブルの時に「IT企業は何をやっているのか良く分からない」という理由で一切投資を行わず、「バフェットは時代遅れ」などと他の投資家から揶揄されたりしていました。

ただ、その後バブルの崩壊により多くの投資家が巨額の損失を受けましたが、バフェットは大きな影響もなく積み重なった手元資金で株価が大幅に下がった企業を株を購入し、大きな利益を得たことは有名です。

また当初は「良く分からない」とう理由で購入していなかったiPhoneのApple社も、ビジネスモデルを分析した結果「Apple社はIT企業ではなく製造業である」という結論となり、バークシャー・ハサウェイの保有TOPを占めるほどの資金をApple社に投資しています。

これらの基本原則を守り、バフェットは50年以上の長期に渡って株式市場で成功を収めてきました。

バフェットの投資手法の真似をする方法

アメリカではバフェット氏の購入した銘柄と同じ銘柄を購入する投資家が多いそうです。
世界で一番成功している投資家と同じ銘柄に投資することが、投資で成功するための近道だという事でしょうね。

「投資は自己責任で」と言われていますが、それは投資判断を自分で行うことが重要であって、個別の銘柄選び自体を自分で行う必要は必ずしもありません。
そうでなければ、ファンドマネージャーに銘柄選定から購入時期、購入価格などを一任する投資信託は購入できない事になってしまいますから。

購入する銘柄や、どの投資信託を選ぶかは他人の意見なども参考にすれば良いのですが、「本当にこの銘柄に投資するか?」という判断は自分で行う必要があります。

バフェットが投資している全ての会社の株式は、四半期毎にバークシャー・ハサウェイの公式HPで公開されていますので、海外株式が購入できる証券会社で同じ銘柄に投資するのも良いかもしれません。

ただ注意する必要があるのは、公開されている保有銘柄は購入してから時間が経過している銘柄が多数あり、すでに大きな含み益となっていて、これから大きく株価が伸びない可能性がある点です。

そういう意味では、新規購入した銘柄があれば、その銘柄を中心として投資するのも効果的かもしれません。

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