覇権は西に向かって動いている?

R_Henrique 雑談

何の雑誌か忘れましたが、以前読んだ記事で『覇権は西に動いている』という記載がありました。

これは『世界を制している権力は、時代と共に西に向かって動き続けている』という内容だったのですが、実際に過去の覇権の移り方からみても、本当にその通り動いている事に驚かされます。

覇権の推移

中世までの世界の歴史では、国境が接している近隣の国との闘いでしたが、15世紀後半からのスペイン・ポルトガルを中心とした国が大型船を使って海外に進出を始めました。

いわゆる「大航海時代」の幕開けです。

R_Roger

あ、すみません。
これは「大海賊時代の幕開け」でした。。。^^ (From ワンピース)

こっちが正しい大航海時代の幕開けの象徴画像です。
R_Henrique

ちなみに、この像はポルトガルの首都リスボン市内にある「発見のモニュメント」です。

本人は実際に航海しなかったものの、航海者に資金援助してアフリカ西岸を踏破させるなど、大航海時代の幕を開くのに大きな貢献をしたと言われている、ポルトガルのエンリケ航海王子が一番左の先頭に立って、時代を切り開いていく姿が表現されています。

大航海時代が起こった発端

もともと大航海時代が起こった発端は、他国との商売に積極的でないオスマントルコ帝国の勃興により、ヨーロッパの各国間での交易量が減ったためと言われています。

当時の主な交易商品で高級品だった香辛料の流通量が減った影響で価格が急騰し、香辛料の主な生産地であったインドとの直接交易を望むヨーロッパの各国が、インドへの海路を探し始めたのが発端です。

ちなみに香辛料は当時、同じ重さの銀と同価格で取引されていたそうなので、いかに高級品だったのかが分かりますね。

この結果として、南アフリカの最南端「喜望峰」経由でインドへの経路が発見されました。

あと、この大航海時代の副産物として、コロンブスによるアメリカ大陸発見もありました。(インドと間違って発見→原住民を「インディアン=インド人」と呼ぶ原因になりました)

覇権国の遷移

大航海時代の始まった15世紀後半から19世紀までは、制海権を握った国が覇権国となりました。

制海権を制した国は海上貿易による利益を独占し、その利益を使ってより強力な軍隊を組織することができたからです。

最初の覇権国になったのは、大航海時代の発端ともなったポルトガルで、その後はポルトガルを併合したスペインに移りました。

当時(16世紀後半)のスペインは、ヨーロッパやアジアだけでなく南米などにも植民地を持っており、1日24時間、世界のどこかでスペインの領土が常に太陽に照らされているという意味で「太陽の沈まない国」と呼ばれるほど強力な権力を誇っていました。

しかし1588年にスペインとイギリスの間で開戦された「アルマダの海戦」で、スペインの「無敵艦隊」と恐れられた当時の世界最強の海軍がイギリス軍に敗れました。

R_Armada
その敗戦後、スペインの国力は急速に衰退し、17世紀頃にはスペインからオランダへ覇権が移りました。

しかしそのオランダも、イギリスとの「英蘭戦争」に敗れて国力が急速に衰退し、18世紀になると覇権国はイギリスに移りました、

イギリスは、19世紀に入ってからも蒸気機関の発明などによる産業革命を成功させて国力を増強し、世界の覇権国の地位を保持しましたが、ヨーロッパを中心に行われた第1次世界大戦による被害と、それに続く第2次世界大戦の影響により、イギリスは覇権国の地位を第二次世界大戦で被害の少なかったアメリカに譲り渡すことになってしまいます。

そして、第二次世界大戦以降はアメリカが覇権国となり、現在に至ります。

まとめると、こんな感じです。

ポルトガル⇒スペイン⇒オランダ⇒イギリス⇒アメリカ

今後の予測について

第二次世界大戦以降は日本も急速に復旧し、経済力では世界第2位になるまで成長しました。

ある意味、アメリカから見て西にある日本に覇権が近づいたと考えられますが、その後は失速して現在は世界第4位に。。。

今後世界の覇権は、アメリカの衰退を経てアメリカから中国に移ると言われています。

アメリカと中国の間にある日本を飛び越しての覇権遷移は悔しいので、何とかしたいですね。