モーニングにて連載中の「インベスターZ」を読みました。
この「インベスターZ」の作者は、TVドラマ化もされた「ドラゴン桜」や「エンゼルバンク」などの作品で有名な、三田紀房さんです。
あらすじ
主人公の財前孝史が道塾学園に入学するところから話が始まります。
(ちなみに、「インベスターZ」の「Z」は、主人公「財前」のイニシャルからきているそうです)
この道塾学園には「投資部」というのがあり、この投資部が学園の資産3,000億円を運用し、目標である年8%の運用利益(240億円)を原資として、学費が無料というものすごい設定です。
そして入学早々に100億円の運用を任されるという、さらにビックリな展開。
このへんはマンガならではの展開ですが、現実にはありえないからこそ、面白いですね。
感想と学び
以前の「ドラゴン桜」でもそうでしたが、三田紀房さんの作品は、マンガという表現を使っていますが、現実社会で活用できるノウハウや考え方が詰まっていて、非常に参考になります。
例えば、つまらない映画に入ってしまった場合は「お金よりも時間の方が重要」と考えて、すでに支払ったお金よりも時間を優先して、映画館を出てくることが重要だと教えてくれました。
これは投資でいうと、購入した株式が値下がりして、損切りするか塩漬けにするかの判断をする場合でも同じで、損切りすることの大切さを教えてくれます。
塩漬けにしてしまったら、投資したお金を動かすことが出来ず、他の利益を生む投資にお金を投入することが出来なくなります。
また、それにより新しいチャンスを失うことにも繋がります。
他にも、
過去は忘れることが投資家であるための絶対条件
夢中になるものしか興味が持てない 楽しくなければ続けられない
既に市場で評価されている株を買っても大きな利益は見込めない
一般的な評価が現実よりも低く見積もられている株を正当に評価すること
(世界一の投資家であるウォーレン・バフェットは、アナリストの否定的な意見を乗り越えて、1つの銘柄に資産の75%をかけることで、世界一成功した投資家になった)
高級時計の価格の半分は広告費 投資家として一流になりたいのなら自分の中で価値のあるもの以外にはお金を払うべきではない
など、様々な気付きがありました。
会社四季報も 『「インベスターZ」は投資ビギナーにも、一定の経験を積んだ投資家にも勝つための「気づき」を与えてくれる異色の漫画だ。』と評価しています。
投資に興味がある人は、初心者にも分かりやすく書かれていますので、一度読んでみることをオススメします。
※完結済み(全21巻)です。