株について調べるべき15のポイントと避けるべき5つのポイント by フィリップ・A・フィッシャー

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フィリップ・A・フィッシャーの著作「株式投資で普通でない利益を得る」から、「株について調べるべき15のポイント」と「投資家が避けるべき5つのポイント」を紹介します。

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フィリップ・A・フィッシャーとは?

フィリップ・A・フィッシャー(Philip Arthur Fisher)は、1900年代前半に活躍した株式投資家で、後の多くの投資家に影響を与えたと言われる株式投資の名著「Common Stocks and Uncommon Profits(株式投資で普通でない利益を得る)」の作者でもあります。

フィッシャーの影響を受けた投資家で一番有名なのは、世界一の投資家ウォーレン・バフェットだと思います。

バフェットはフィリップ・フィッシャーと実際に会い、「彼の考えだけでなく彼自身にも深い感銘を受けた」と語り、また「フィッシャーの投資先の選別方法を使って会社を徹底的に理解すれば、誰もが賢い投資をすることができる」と言ったと言われています。

株について調べるべき15のポイント

1)その会社の製品やサービスには十分な市場があり、売り上げの大きな伸びが数年以上にわたって期待できるか?
2)その会社の経営陣は、現在魅力のある製品ラインの成長性が衰えても、引き続き製品開発や製造過程改善を行って、可能なかぎり売り上げを増やしていく決意を持っているか?
3)その会社は、規模と比較して効率的な研究開発を行っているか?
4)その会社には、平均以上の販売体制があるか?
5)その会社は、高い利益率を得ているか?
6)その会社は、利益率を維持し、向上させるために何をしているか?
7)その会社の労使関係は良好か?
8)その会社は、幹部との良い関係を築いているか?
9)その会社は、経営を担う人材を育てているか?
10)その会社は、コスト分析と会計管理をきちんと行っているか?
11)その会社には、同業他社よりも優れている可能性を示唆する業界特有の要素があるか?
12)その会社は、長期的な利益を見据えているか?
13)近い将来、その会社が成長するために株式発行による資金調達をした場合、株主の利益が希薄化されないか?
14)その会社の経営陣は、好調なときは投資家に会社の状況を饒舌に語るのに、問題が起こったり期待が外れたりすると無口になっていないか?
15)その会社の経営陣は、本当に誠実か?

投資家が避けるべき五つのポイント

1)創業間もない会社は、買わない。
2)「店頭株」だからという理由だけで、良い株を無視しない。
3)年次報告書の「雰囲気」が良いというだけで、株を買わない。
4)高PERは、必ずしも今後も収益がさらに増えることを示している訳ではない。
5)買値のわずかな差に固執しない。

まとめ

「適切な銘柄を選び、時の試練を耐えたならば、それを売る理由はあまりない」というフィッシャーの名言は、現在のバフェットの投資スタイルの原型を作ったとも言われています。

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