市場に勝つ前に自分に勝つ

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世界で一番有名な投資家、ウォーレン・バフェット氏が、ITバブルの崩壊でも資産を減らすことなく、それどころか安くなった株式を大量に買い入れて、景気が回復した時に、資産価値が以前よりもさらに大きく膨らんだのは、「自分の理解できないものには投資をしない」という投資哲学を守ったためです。

私がウォーレン・バフェット氏の一番すごいと思う点はここです。
投資経験のある方はわかると思いますが、全てがうまく行っている(株価が上昇している)時に、自分からブレーキを掛けることの難しさは半端じゃありません。
それどころか、あの全能感は、経験したことのある人しかわからないと思います。

「俺って投資の天才かも!?」という、バカな自画自賛が相場の急落まで続きます。

また自分で決めたルールを守る難しさもあります。

株で「一割の損失が出たら、損切りしてしまおう」と思っていても、実際に一割近く下がった際に「もう少し我慢したら上がるかも?」という悪魔のささやきにも似た声が自分の内側から聞こえてきて、その声に従ってしまいます。

そして大抵その場合は、株価の急落によりさらに大きく資産価値を損ねてしまう結果になることが多いです。

大抵は最初は慎重に投資をしていたけれども、うまく行くことで調子に乗ってしまい、自分を過信して、ろくに調査もせずに投資することで失敗します。

また他には、リスクがあっても「今は別の投資で含み益が出ているから、多少の損が出ても大丈夫」と当初の自分で決めたルールを破って投資を行い、市場の急激な変化により、大きさ損失を受けることが多いです。
その場合、大抵はそれまでに含み益の出ていた投資案件も価格が下がって、赤字になっていたりします。

バフェット氏が50年にも渡って大金を稼ぎつづけられたのは、「自分の理解できないものには投資しない」というシンプルだけど、守るのが非常に難しいルールを、バブル期も含めて貫く意志の強さゆえだと思います。

バフェット氏の投資した銘柄や投資手法を学ぶよりも、この意志の強さをまずは学びたいと思います。