箱田忠昭さんの「『できる人』の話し方&コミュニケーション術」を読みました。
非常にわかりやすいく、即実践できそうな内容が盛りだくさんでしたので紹介します。
この本から学んだ3つのポイント
①コミュニケーションの重要性と好かれるための方法
②説得力が出る話し方のテンプレートとポイント
③相手に受け入れられやすい話し方(交渉力)
①コミュニケーションの重要性と好かれるための方法
「できる人」は能力が優れているだけでなく、コミュニケーション力も優れている必要があると著者は言ってます。
できる人=能力×コミュニケーション力
成功者の72%が「コミュニケーションの勉強が一番役に立った」と言っているように、コミュニケーション能力は成功するためだけでなく、社会で生きていくうえで非常に重要です。
「好かれる」前にまず「嫌われないこと」が重要で、特にすぐに相手を否定する癖などは、今すぐにでも直す必要があります。
また人は話す2倍を聞く必要があり、上手に話すことよりもアクティブリスニングの方が好かれるために効果的とのことです。
好意をもたれる方法として、ザイアンスの法則やストローク理論など、テクニックだけでなく心理学理論に裏付けされた5つの方法が提示されています。
特に褒める時には、褒めるだけでなく褒める理由を合わせて伝えることで、より好意がもたれるという話は非常に納得感がありました。
また共感ゾーンを引き出すことも重要で、LIKEは「好き」という意味だけでなく「似ている」という意味もあり、人は自分に似ているものに対して親近感を持ち好きになるという話はストンと腹落ちしました。
5つの具体的な共感ゾーンや、相手のペースに合わせる「ペーシング」の技法「BMW(ボディーランゲージ、ムード、ワード)」なども提示されていて、実際のコミュニケーションにすぐ活用できる内容になっています。
②説得力を出す話し方のポイント
時間に余裕がある時の「SDS法」、時間が制限されている時の「PREP法」と、シチュエーション別に話し方が提示されています。
SDS法
S サマリー(要約)
D ディーテイル(詳細)
S サマリー(要約)
PREP法
P ポイント(結論)
R リーズン(理由)
E イグザンプル(例)
P ポイント(結論)
③交渉力:相手に受け入れられやすい話し方
コミュニケーションには「服従型」「攻撃型」「アサーティブ型」の3種類あり、アサーティブ型が一番望ましい。
そして、そのアサーティブ方を進めるためのDESC話法(状況・事実、意思・説明、提案、結果)は、実際のシチュエーションに落とし込みやすいので、具体的なイメージがしやすかったです。
メラビアンの法則では、視覚情報(見た目、ボディーランゲージ)が55%の割合で相手に影響を与えるという結果が出ています。
この本ではボディーランゲージを行う際の具体的なポイントや、相手がどのタイミングでどこを見ているかがわかる「3・3・3の法則」なども提示されています。
ほかにも「相手を傷つけずに自分の意見を通す方法」(7つ)や「駆け引きの技術」(3つ)なども提示されていて、すぐに実践で使えそうな内容が盛りだくさんでした。