起業すると年間/月間の売り上げ目標を定める必要があります。
この売り上げ目標を定めないと利益計画が立てられないので、固定費のかかるビジネスをする場合に気が付くとお金が足りなくなり、会社を廃業することになるリスクがあります。
また目標を定めることで、目標に対してどれくらいの進捗なのかを確認することができ、不足分を補うための具体的な施策検討を行う事が出来るようになります。
売り上げ目標を設定する際に一つ重要なポイントがあります。
それは、
売り上げ目標は雪だるま式に設定する
という事です。
雪だるま式とは?
雪だるま式とはどういう事かと言うと、雪だるまのように最初は小さい目標を立てておいて、段々目標数値を大きくなるように設定します。
例えば年間の売り上げ目標が1,000万円の場合、四半期(3か月)ごとに250万円の売り上げ目標を設定するのではなく、最初の四半期は100万円、次の四半期は200万円、次の四半期は300万円、最後の四半期は400万円と徐々に売り上げ目標を増やしていきます。
このように目標設定する事で、最初は売り上げ目標を達成しやすくなり、いきなり第一四半期で目標をショートすることで年間目標に対して「とても達成できない」と心理的に挫折する事が少なくなります。
この目標設定をする場合は、参入するビジネスが「新規開拓モデル」ではなく、「積み上げ式ビジネス」である必要があります。
新規開拓モデルとは?
新規開拓モデルとは、常に新規顧客を開拓していく必要のあるビジネスモデルで、一度購入すると次回の購入までに時間の空くビジネスモデルです。
たとえば車の販売や生命保険の販売になります。
車は一度購入すると2年~5年は買い替える事がありませんし、保険は一度入ると継続するのが基本なので、販売する側としては常に新規の顧客を探す必要があります。
そのため、雪だるま式の目標設定を行うと、最初の半年くらいは問題ありませんが、残りの半年間がかなり厳しい状況になり、身体的にも精神的にも無理をする必要が出てきます。
積み上げ式ビジネスとは?
それに対して「積み上げ式ビジネス」は、過去に獲得した顧客をリピート客として継続して販売を続けるビジネスモデルになります。
この積み上げ式ビジネスでも新規顧客の獲得は必須になりますが、新規開拓モデルに比べて、固定客がいる分売り上げが上がりやすいビジネスモデルになります。
積み上げ式ビジネスの例としては、学習塾などの月額課金制のビジネスやポイントシステムなどで顧客を囲い込むことが出来るビジネスがあげられます。
中でも月額課金制のビジネスが一番理想的な積み上げ式ビジネスになります。