人生のライフプランを考える
私の尊敬する経営者で、日本コカ・コーラ社やジョンソン・エンド・ジョンソンの社長を歴任した新将命(あたらしまさみ)さんがいます。
その新社長(「しんしゃちょう」ではなく「あたらししゃちょう」です・・・)の本に書いてあった話で、非常に感銘を受けた話があるので紹介します。
(新社長にするとまぎらわしいので)新さんのセミナーで、
「『会社』と『自分の人生』のどちらが重要ですか?」
という質問をすると、一部の会社人間以外のほとんどの参加者は「自分」と答えました。
そこで次に、
「では、自分の働いている部署や会社に、年間の売り上げ目標や数年間の中期計画のある人は手を挙げてください。」
と質問すると、これもほとんどの参加者から手があがりました。
しかし最後に、
「では、今後数年間の個人のライフプランや目標はある方は手を挙げてください」
と質問すると、半分ほどの人からしか手が上がりませんでした。
その状況を見て新さんは、
「それはおかしいですね。
みなさんは「会社よりも個人の方が大事」と考えている人が大半でした。
しかし、重要では無いはずの会社が今後の目標を持っているのに、もっとも重要であるあなた自身が目標を持っていないのですから」
というお話をされていました。
この話の入った本を読んだのは10年以上の前の話ですが、あまりのショックに未だに覚えています。
それくらい強烈なインパクトがありました。
確かに、会社より重要な自分自身に目標が設定されていないのはおかしいと思い、それからは毎年と毎月の目標を設定するようにしました。
ライフプランの立て方
私の実践したライフプランの立て方は下記になります。
1)人生でやってみたい事を全て紙に書き出す
これは何も制約を設けずに書くのがポイントです。
・死ぬまでにやりたい事は何か?
・今日だけ何をやっても大成功するとしたら何をするか?
・今日中に1,000万円使い切らないといけないとしたら何をするか?
など。
2)その目標をカテゴリーごとに分ける
出てきた目標を似ている者同士でまとめてカテゴリーを作ります。
だいたい、「お金」「仕事」「健康」「人間関係」「精神」「勉強」の6分野位に分かれると思います。
3)優先順位をつける
上の2)でまとめたカテゴリーごとに優先順位を決めていきます。
4)各目標に締め切りを設定する
目標によって達成までにかかる時間が違うはずなので、各目標に締め切りを設けて、年間目標・月間目標に落とし込んでいきます。
5)優先度の高い順に実行する
優先順位の高い順に順番に実行していきます。
ここでのポイントは、順番に実行するのですが、優先順位の高いものが結果待ちなどの「待ち」時間の場合は、次の優先度の高いものに移り変わって実行していくことです。
私はこの目標を、毎週・毎日のタスクとして落とし込んで進捗管理するようにしたところ、それまでの倍以上の効率が上がるようになりましたので、是非毎月、毎年のライフプランを設定することをお勧めします。