先日、小屋洋一さんの『35歳貯金ゼロなら、親のスネをかじりなさい!』を読みました。
図書館にあったので、「面白そうだな」と思って借りて読んでみたのですが、想像していたよりも面白く、あっという間に読み終わりました。
内容的には、35歳前後で貯金ゼロなら、自分だけでなく、親の資産も使ってマネープランニングをすることを薦めている本です。
内容の面白さというよりは、わかり易い文章による読みやすさと、今後の展望について危機感を感じさせてくれる点で、価値のある読み物だったと思っています。
ポイント
・まずは自分のライフイベント表を作る→問題は将来の給料がわからないこと
・七割のサラリーマンは、ヒラ社員で終わる
・住宅ローンの「ゆとり返済」は、右肩上がりの給料がベースになっている→17%が返済困難になっている(通常は10%ほど)
・変動金利→3000万円を30年で返済(もし金利が3%上がると、返済額は1.5倍に膨れ上がる)
・ゼロ金利=資産の塩漬け
・リスク→年金、介護、インフレ、長生き
・インフレで物価が3%上がると、資産価値は半減する
・三つの投資=教育、不動産、金融
・財産3分法=不動産、株式、預金・債券
感想
それほど悲観的な将来の展望を持っている訳ではありませんが、実際の金利を例にした返済額の変化や、実際の住宅ローンの返済困難に陥っている割合などを知ってしまうと、
このままではヤバイ!
何か行動しなくては!!
という気分にさせられます。
本を読む価値は、その本から得られた知識を実生活に活かすことだと考えているので、将来のための行動を起こす引き金になりやすい「危機感」を感じさせてくれる本は、定期的に読んでおくことをオススメします。