「世界で一番お金儲けが上手な民族は?」と聞かれると、大半の人は「ユダヤ人」と答えると思います。
2009年のデータによると、ユダヤ人は全世界で654万人いると言われています。
これは全世界の人口から比べると、わずか2%ほどですが、アメリカの有力経済誌「フォーチュン」誌が発表した「アメリカで一番裕福な400人」によると、400人中100人がユダヤ人だそうです。
わずか2%の人口しかいないユダヤ人が、アメリカの大富豪の4人に1人を占めていることになります。
ユダヤ人の有名人としては、映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏、俳優のマイケル・ダグラス氏、歌手のバーブラ・ストライサンドさん、ニール・ダイアモンド氏、マイケル・ボルトン氏など多数います。
また、ビジネス界では、投資家のジョージ・ソロス氏やFacebookの創業者マーク・ザッカーバーグ氏、Googleの共同創業者のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏など、ビジネスで大成功を収めている起業家に、多数のユダヤ人がいます。
そんなユダヤ人が投資対象として考えるものの、TOP3が下記になります。
1位 教育
ユダヤ人は、教育に関して非常に熱心な事で有名です。
これはユダヤ人の迫害の歴史から生まれた知恵だそうで、ユダヤ人は世界一の教育熱心な両親が多いと言われています。
古代からの迫害の歴史から、物として資産を持つことよりも、知恵として持つことを重視しているためと言われています。
形のあるモノなどは、火災や火事などにあったら無くなってしましますが、教育なら無くなることが無いのが一番の理由です。
2位 ダイヤモンド
ユダヤ人の資産の保有の仕方として、
1)いつでも持って逃げられるもの
2)どの国でも価値の変わらないもの
を選ぶ傾向があります。
アカデミー賞を受賞したハリウッド映画「戦場のピアニスト」でも、全ての資産を金などに変えて、壁に埋め込んでいて、いざという時に取り出して逃げ出す姿が描かれていました。
3位 その時代に貴重だとされる貴金属(金など)
これは、2番目の理由と同じですが、さらには貴重さゆえの換金性の高さも、ユダヤ人にとって魅力となっているようです。
ディケンズの「クリスマスキャロル」に出てくるユダヤ人の高利貸しスクルージュや、シェークスピアの「ベニスの商人」のシャイロックなどのイメージから、お金にシビアなイメージのユダヤ人の投資対象で「教育」がトップなことに意外な感じがしました。
しかし、他の2つが資産を保有・管理する方法に対して、教育は資産を新しく生み出す力になりますので、迫害の歴史を持つユダヤ人にとっては、生きていく上で一番重要な要素ということですね。